“立前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてまえ45.5%
たちまえ18.2%
たちめえ9.1%
たちまい9.1%
たちまへ9.1%
たてまへ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弁信が来たものですから、手紙の方はそのままにして置いて、お茶の立前たてまえにかかりました。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そんなに傍へ寄って来なくッても好い。そこでお嬶さん、愚庵の立前たちまえを引いて、お前さんに、小判で十両上げよう」
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
此間こねえだから一疋で六百ずつの立前たちめえになるんでせえ途方もえ事だと思ってるくれえで、これが玉虫とか皀角虫さいかちむしとかをるのなれば大変だが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
婆「これサ、旦那の処で一月ひとつき働いたって三円の立前たちまいは有りゃアしねえ、一日弐拾銭出せば力のある人が雇えるから、お前さんなぞを使うものかねえ、返して下さいよ」
そこで辛さくらべを為るのだが、君の方は三百円の物が六百六十円になつてゐるのだから、立前たちまへにはなつてゐる、此方こつちは三百九十円の全損まるぞんだから、ここを一つ酌量してもらひたい、ねえ、特別の扱で
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
自分じぶん收入以上しうにふいじやうくらしをして、むをぬから借金しやくきんつゞけてると事態じたいであるからして、左樣さやう状態じやうたいくににはかねさぬとふのが英米えいべい立前たてまへである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)