“前髪立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まえかみだ33.3%
まえがみだ33.3%
まえがみだて33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこか名のあるお大名の小姓勤こしょうづとめでもしているとみえて、普通ならばもうとっくに元服していなければならない年頃と思われるのに、まだふっさりとした前髪立まえかみだちの若衆なのです。
机を隔てて坐っているのは前髪立まえがみだちの少年武士で、のし目の振り袖にあおいの定紋、聡明そのもののようなすんだ眼の、珍しいほどの美少年。歌舞伎役者ではあるまいか? いやいや威厳が備わっている。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
左団次が前髪立まえがみだての少年に扮して、しかも水の滴るように美しいというのが観客の眼を奪ったらしい。
島原の夢 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)