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手捷
ふりがな文庫
“手捷”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
てばし
50.0%
てばしこ
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てばし
(逆引き)
手捷
(
てばし
)
こく顔直しをした蝶子の仕度が初まると、咲子は圭子と一緒に立ちあがつて、さも自分が
悉皆
(
すつかり
)
それを心得てゐるもののやうに、「それをぐる/\捲くのね」とか、「今度これでせう」とか言つて
チビの魂
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
手捷
(
てばし
)
こくそこらを掃除したり、朝飯の支度に気を配ったりしたが、
寝恍
(
ねぼ
)
けた様な
締
(
しまり
)
のない笑顔をして、女が起出して来る頃には、職人たちはみんな
食膳
(
しょくぜん
)
を離れて、奥の工場で彼女の
噂
(
うわさ
)
などをしながら
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
手捷(てばし)の例文をもっと
(2作品)
見る
てばしこ
(逆引き)
手撈
(
てさぐ
)
りに、火鉢の
抽斗
(
ひきだし
)
からマツチを取出すと、
手捷
(
てばしこ
)
く
摺
(
すり
)
つけて、
一昨日
(
おとゝひ
)
投出
(
ほうりだ
)
して行つたまゝのランプを、
臺所
(
だいどこ
)
の口から持つて來て、火を
點
(
つ
)
けたが、もう何をする勇氣もなく、
取放
(
とりツぱな
)
しの蒲團の上に
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
そこいらに
散乱
(
ちらか
)
つたものは皆な押入の内へ。床の間に置並べた
書籍
(
ほん
)
の中には、蓮太郎のものも有る。
手捷
(
てばしこ
)
く其を机の下へ押込んで見たが、また取出して、押入の内の暗い隅の方へ
隠蔽
(
かく
)
すやうにした。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
手捷(てばしこ)の例文をもっと
(2作品)
見る
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
捷
漢検準1級
部首:⼿
11画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭
“手捷”のふりがなが多い著者
徳田秋声
島崎藤村