“寝恍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねぼ66.7%
ねほ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裏の流は隣の竹藪たけやぶのところで一度石の間を落ちて、三吉の家の方へ来て復た落ちている。水草を越して流れるほど勢の増した小川の岸に腰をかがめて、三吉は寝恍ねぼけた顔を洗った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
手捷てばしこくそこらを掃除したり、朝飯の支度に気を配ったりしたが、寝恍ねぼけた様なしまりのない笑顔をして、女が起出して来る頃には、職人たちはみんな食膳しょくぜんを離れて、奥の工場で彼女のうわさなどをしながら
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
寝恍ねほれてむるさざめごとつもものうし。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)