“てばし”の漢字の書き方と例文
語句割合
手捷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手捷てばしこく顔直しをした蝶子の仕度が初まると、咲子は圭子と一緒に立ちあがつて、さも自分が悉皆すつかりそれを心得てゐるもののやうに、「それをぐる/\捲くのね」とか、「今度これでせう」とか言つて
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
手捷てばしこくそこらを掃除したり、朝飯の支度に気を配ったりしたが、寝恍ねぼけた様なしまりのない笑顔をして、女が起出して来る頃には、職人たちはみんな食膳しょくぜんを離れて、奥の工場で彼女のうわさなどをしながら
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)