“寝棺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねかん50.0%
ねがん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何です、これは、縁起の悪い、ひつぎではありませんか、寝棺ねかんではありませんか。おおいやだ、寝棺が捨てられてある。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
八時頃、昼間三谷の指図で注文した大きな寝棺ねかんが届けられ、一同で斎藤老人の死骸をその中に納めた外には。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
とにかく彼はえたいの知れないまぼろしの中を彷徨ほうこうしたのちやっと正気しょうきを恢復した時には××胡同ことうの社宅にえた寝棺ねがんの中に横たわっていた。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
宗像博士は、遠くからそのガラス箱を見つけると、真直まっすぐにその方へ近づいて行った。そして、三人はその寝棺ねがんのようなガラス箱の前に立った。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)