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寝棺
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ねかん
ふりがな文庫
“
寝棺
(
ねかん
)” の例文
何です、これは、縁起の悪い、
棺
(
ひつぎ
)
ではありませんか、
寝棺
(
ねかん
)
ではありませんか。おおいやだ、寝棺が捨てられてある。
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
八時頃、昼間三谷の指図で注文した大きな
寝棺
(
ねかん
)
が届けられ、一同で斎藤老人の死骸をその中に納めた外には。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
柩は
寝棺
(
ねかん
)
である。のせてある台は三尺ばかりしかない。そばに立つと、眼と鼻の間に、中が見下された。中には、細くきざんだ紙に
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
と書いたのが、雪のようにふりまいてある。
葬儀記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そして静かにミチミの亡骸を、
寝棺
(
ねかん
)
のなかに入れてやったのであった。
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「これが、私の
寝棺
(
ねかん
)
です」
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
▼ もっと見る
寝棺
(
ねかん
)
、 三個。
右門捕物帖:17 へび使い小町
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
これは昨晩、お雪ちゃんをおびやかした白木の
寝棺
(
ねかん
)
です。あの
娘
(
こ
)
は一目見たきりで、おびえて逃げたけれども、この怪物にとっては、これもまた餌食にはなるらしい。
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
車内には、よく見ると、
確
(
たしか
)
に白布で覆った
寝棺
(
ねかん
)
がのせてある。
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
広間の真中へ置かれた一つの新しい
寝棺
(
ねかん
)
。その中には、当主であるべき例の淫乱の後家さん、白骨谷の通語でいえば、イヤなおばさんの
亡骸
(
なきがら
)
が、白布に覆われて、いとも静かに置かれてある。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
棺
常用漢字
中学
部首:⽊
12画
“寝”で始まる語句
寝
寝衣
寝台
寝床
寝覚
寝室
寝転
寝惚
寝所
寝呆