“ぶらぶら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彷徨42.9%
悒々14.3%
懕々14.3%
揺曳14.3%
緩縦14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
痛い頭を萎(な)やそうとして、笹村は机を離れてふと外へ出て見た。そして裏の空地を彷徨(ぶらぶら)して、また明るい部屋へ戻って見た。K—はまだちびりちびり飲み続けていた。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それが為に始終悒々(ぶらぶら)と全(まる)で疾(わづら)つてをるやうな気分で、噫(ああ)もうこんななら、いつそ死んで了(しま)はう、と熟(つくづ)くさうは思ひながら、唯(たつた)もう一目、一目で可うございますから貫一(かんいつ)さんに逢ひませんでは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今日まで懕々(ぶらぶら)致候(いたしさふらふ)て、唯々懐(なつかし)き御方(おんかた)の事のみ思続(おもひつづ)け候(さふらふ)ては、みづからの儚(はかな)き儚き身の上を慨(なげ)き、胸は愈(いよい)よ痛み、目は見苦(みぐるし)く腫起(はれあが)り候て、今日は昨日(きのふ)より痩衰(やせおとろ)へ申候(まをしさふらふ)。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
鬘(かつら)を被(き)たるやうに梳(くしけづ)りたりし彼の髪は棕櫚箒(しゆろぼうき)の如く乱れて、環(かん)の隻(かたかた)捥(も)げたる羽織の紐(ひも)は、手長猿(てながざる)の月を捉(とら)へんとする状(かたち)して揺曳(ぶらぶら)と垂(さが)れり。主は見るよりさも慌(あわ)てたる顔して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
左の肩の骨が少し摧(くだ)けたとかで、手が緩縦(ぶらぶら)になつて了(しま)つたの、その外紫色の痣(あざ)だの、蚯蚓腫(めめずばれ)だの、打切(ぶつき)れたり、擦毀(すりこは)したやうな負傷(きず)は、お前、体一面なのさ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)