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彷徨
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うろうろ
ふりがな文庫
“
彷徨
(
うろうろ
)” の例文
「危ねい! 往来の真ン中を
彷徨
(
うろうろ
)
してやがって……」とせいせい息を
逸
(
はず
)
ませながら立止って怒鳴り付けたのは、目の
怕
(
こわ
)
い車夫であった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
時としては、
従同胞
(
いとこ
)
共が私の家へ遊びに来る。来るといつても、先づ門口へ来て
一寸々々
(
ちよいちよい
)
内を覗きながら
彷徨
(
うろうろ
)
してゐるので、母に声を懸けられて初めて入つて来る。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
明後日
(
あさって
)
までに何とか
定
(
き
)
めて了わなければならぬ、と、言っていたから、二日ばかりは
其様
(
そん
)
な取留めもないことばかりを思っていたが、丁度その日になって、日本橋の辺を
彷徨
(
うろうろ
)
しながら
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
何日
(
いつ
)
だったか忘れたが、雨のふる日の夕方に、俺が町へ
食物
(
くいもの
)
を
猟
(
あさ
)
りに出て、柳屋の
門口
(
かどぐち
)
に立って
彷徨
(
うろうろ
)
していると、酒に酔った奴等が四五人出て来て、
此
(
こ
)
の乞食め、
彼地
(
あっち
)
へ行けと俺を突き飛ばした。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
何だかもう
赫
(
かっ
)
となって、夢中で、何だか霧にでも包まれたような心持で、是から先は
如何
(
どう
)
なる事やら、方角が分らなくなったから、
彷徨
(
うろうろ
)
していると
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
唯相手のない恋で、相手を失って
彷徨
(
うろうろ
)
している恋で、其本体は
矢張
(
やッぱ
)
り満足を求めて得ぬ性慾だ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“彷徨”の意味
《名詞》
彷徨(ほうこう)
さまよい歩くこと。うろつくこと。
(出典:Wiktionary)
彷
漢検1級
部首:⼻
7画
徨
漢検1級
部首:⼻
12画
“彷徨”で始まる語句
彷徨彳亍