“ひれつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
卑劣86.2%
鄙劣13.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『えゝ、無責任むせきにんなる船員せんいん! 卑劣ひれつなる外人くわいじん! 海上かいじやう規則きそくなんためぞ。』と悲憤ひふんうでやくすと、夫人ふじんさびしきかほわたくしむかつた、しづんだこゑ
そういう卑劣ひれつな風説を打ち消すために、養子秀勝を、お迎えに上げたが、これを取って、質子ちしと召され、安心して、御通過をねがいたい。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御流儀においては、秘伝口授など申す儀、かつてこれなき段、堅く相守り、さようの事申し立て候儀これあるまじく、すべて鄙劣ひれつの振舞をいたし古学の名をけがし申すまじき事。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
口に正理をとなうるも、身の行い鄙劣ひれつなれば、その子は父母の言語を教とせずしてその行状を見慣うものなり。いわんや父母の言行ともに不正なるをや。いかでその子の人たるを望むべき。
中津留別の書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)