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希知
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けち
ふりがな文庫
“
希知
(
けち
)” の例文
出て見ろったって、
燕尾服
(
えんびふく
)
も何も持って来やしないから
駄目
(
だめ
)
だよと断ると、是公が
希知
(
けち
)
な
奴
(
やつ
)
だなと云った。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いつの
間
(
ま
)
にやら松がなくなったら、板橋街道のような
希知
(
けち
)
な
宿
(
しゅく
)
の入口に出て来た。やッぱり板橋街道のように
我多馬車
(
がたばしゃ
)
が通る。一足先へ出た長蔵さんが、振り返って
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
は
黒
(
くろ
)
い
夜
(
よる
)
の
中
(
なか
)
を
歩
(
あ
)
るきながら、たゞ
何
(
ど
)
うかして
此
(
この
)
心
(
こゝろ
)
から
逃
(
のが
)
れ
出
(
で
)
たいと
思
(
おも
)
つた。
其
(
その
)
心
(
こゝろ
)
は
如何
(
いか
)
にも
弱
(
よわ
)
くて
落付
(
おちつ
)
かなくつて、
不安
(
ふあん
)
で
不定
(
ふてい
)
で、
度胸
(
どきよう
)
がなさ
過
(
す
)
ぎて
希知
(
けち
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その心はいかにも弱くて落ちつかなくって、不安で不定で、度胸がなさ過ぎて
希知
(
けち
)
に見えた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
希
常用漢字
小4
部首:⼱
7画
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
“希”で始まる語句
希
希臘
希望
希有
希代
希伯来
希臘人
希臘語
希伯來人
希臘風