“粗木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あらき62.5%
あらぎ12.5%
しらき12.5%
そぼく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
粗木あらきのテーブルの片隅に置かれてあるあぶら蝋燭の光りを頼りに、一人の男が書物に何か書いてあるのを読んでいた。
正面の壁には聖母マリアの額をかけ、その前の小さき棚には金属製のマリアの立像を祭りてあり。よき所に手作りとおぼしき粗木あらぎの床几のごとき腰かけ二脚と、おなじく方形のテーブル様の物あり。
人狼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
古びた粗木しらきの卓の上に、レトルトや、分析皿や、そのほか、さまざまな道具がならび、荒れはてた小屋は、たちまち実験室のようないかめしいようすに変わった。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
清「いえ、見苦しゅうございまして、此の通り粗木そぼくを以てこしらえましたので、中々大夫さまなどがお入来いでと申すことは容易ならんことで、此のいえはくが付きます事ゆえ、誠に有難いことで」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)