“あらき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アラキ
語句割合
新木20.0%
荒木16.7%
粗木16.7%
暴気6.7%
6.7%
荒城6.7%
鴻荒6.7%
新塟3.3%
3.3%
暴氣3.3%
荒気3.3%
阿刺吉3.3%
阿羅岐3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土間どまは一面の日あたりで、盤台はんだいおけ布巾ふきんなど、ありったけのもの皆濡れたのに、薄く陽炎かげろうのようなのが立籠たちこめて、豆腐がどんよりとして沈んだ、新木あらきの大桶の水の色は、うすあお
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
冬になれば頑固な石の暖炉シユミネへ今でも荒木あらきを投げ込むので何処どこを眺めても煤光すゝびかりきたなく光つてゐる中へ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
粗木あらきの膳棚の中に食べおわった五人分のめし茶碗が押しかさねられ、長い食卓の上には食べかけになっためし茶碗と椀が四人分、いずれも飯や味噌汁をつけ
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あらきの宮にをさめしより
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
また荒野の字を避けていろいろほかのめでたい字を用いたのは、荒が一方に凶作を意味する不吉の文字であるからで、飛騨ひだ荒城あらき郡を吉城よしき郡と改めたのと同じ例である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
まだくらし、はるけきは鴻荒あらきへり。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
新塟あらき掘る土に押されて曼珠沙華
薄暮の貌 (新字旧仮名) / 飯田蛇笏(著)
されば漢土もろこしの書は、経典けいてん七九史策しさく詩文しぶんにいたるまで渡さざるはなきに、かの孟子の書ばかりいまだ日本に来らず。八〇此の書を積みて来る船は、八一必ずしもあらき風にあひて沈没しづむよしをいへり。
こと癇癖かんぺき荒気あらきの大将というので、月卿雲客も怖れかつ諂諛てんゆして、あたかもいにしえの木曾義仲よしなかの都入りに出逢ったようなさまであった。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
南蛮なんばん桟留縞さんとめじまを、はた、阿刺吉あらき珍酡ちんたの酒を。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
阿羅岐あらき蘇古珍スコチン酒、裸形らぎやうの妖女に溺れつくして狂乱、泥迷に昼夜をわかたねば、使ふに由なき黄金は徒らに積り積るのみ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)