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吹靡
ふりがな文庫
“吹靡”の読み方と例文
読み方
割合
ふきなび
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふきなび
(逆引き)
青苔
(
あおごけ
)
に
沁
(
し
)
む風は、坂に草を
吹靡
(
ふきなび
)
くより、おのずから
静
(
しずか
)
ではあるが、階段に、緑に、堂のあたりに散った
常盤木
(
ときわぎ
)
の落葉の乱れたのが、いま、そよとも動かない。
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
廻って東門を
覗
(
うかが
)
ったが、同様である。内には、六文銭の旗三四
旒
(
りゅう
)
、朝風に
吹靡
(
ふきなび
)
いて整々としていた。
真田幸村
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
今は「風吹くな、なあ吹くな」と優き声の
宥
(
なだ
)
むる者無きより、
憤
(
いかり
)
をも増したるやうに
飾竹
(
かざりだけ
)
を
吹靡
(
ふきなび
)
けつつ、
乾
(
から
)
びたる葉を
粗
(
はした
)
なげに鳴して、
吼
(
ほ
)
えては
走行
(
はしりゆ
)
き、狂ひては引返し
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
吹靡(ふきなび)の例文をもっと
(9作品)
見る
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
靡
漢検1級
部首:⾮
19画
“吹”で始まる語句
吹
吹聴
吹雪
吹上
吹出
吹聽
吹込
吹矢
吹掛
吹消
“吹靡”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
長塚節
幸田露伴
泉鏡花
菊池寛
森鴎外