“あがりがまち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上框97.4%
上端2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上框あがりがまちには妻の敏子が、垢着いた木綿物の上に女兒を負つて、頭にかゝるほつれ毛を氣にしながら、ランプの火屋ほやを研いてゐた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
私が上框あがりがまちに腰を下ろして口笛を鳴らすと、犬は私の足許に寄ってきて、いかにも満足そうに「ワンワン。」と二声吠えた。
犬の生活 (新字新仮名) / 小山清(著)
印刷所の戸を開けると上端あがりがまちにストーブがあって、二人の人がちょうど一服しているところであった。介山居士の甥御おいごさんに当る村木さんと田中澄徹さんであった。
西隣塾記 (新字新仮名) / 小山清(著)