“火放”の読み方と例文
読み方割合
ひつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ははは。火放ひつびとが、火に追われて、を失うているような。……そのような老師を、正季もまた、何でお訪ねして行ったのか」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だって親分。あの日、仲吉が火放ひつけ道具を見つけて、あわてて焼いたじゃありませんか」
火放ひつけ強盗はおろかなこと、この屋敷から或る時は甲州へ向けて一手の人数が繰出される。或る時は下総、或る時は野州あたりへ繰出して、そこで大仕掛な一揆いっきの陰謀が持ち上る。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)