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ぱた
「
堪忍しておくんなさい。
道ッ
端ではお
目にかけねえようにと、こいつァ
妹からの、
堅い
頼みでござんすので。……」
むかし唐の
欧陽詢が馬に乗つて、ある
古駅を通りかゝると、崩れかゝつた
道つ
端に、苔のへばりついた
旧い石碑が立つてゐるのが目についた。碑の文字は
瞥見にも棄て難い味はひがあつた。
もう一ト
漕ぎして、水っ
端の
旗亭まで行こうや
道ッ
端で
展げたとこを、ひょっと
誰かに
見られた
日にゃァ、それこそ
若旦那、
気の
弱いおせんは、どんなことになるか、
知れたもんじゃござんせん。
野暮は
承知の
上でござんす。