“いとくち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緒口45.5%
27.3%
端緒18.2%
糸口9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とほりまがつて横町へて、成るく、はなし為好しいしづかな場所を撰んで行くうちに、何時いつ緒口いとくちいて、思ふあたりへ談柄だんぺいが落ちた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
達磨はそれぎり話題にのぼらなかったが、これがいとくちになって、三人は飯の済むまで無邪気に長閑のどかな話をつづけた。しまいに小六が気を換えて
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかし自分で自分の先が見えない人間の事ですから、ことによるとあるいはこれが私の心持を一転して新しい生涯にはい端緒いとくちになるかも知れないとも思ったのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
物言ものいへばやがあらそひの糸口いとくち引出ひきいだし、いてうらんでれ/\のなかに、さりともくからぬ夫婦めをとおりふしのこなしわすれがたく、貴郎あなたうなされ、あなされとへば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)