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緒
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いとくち
ふりがな文庫
“
緒
(
いとくち
)” の例文
達磨
(
だるま
)
はそれぎり
話題
(
わだい
)
に
上
(
のぼ
)
らなかつたが、これが
緒
(
いとくち
)
になつて、三
人
(
にん
)
は
飯
(
めし
)
の
濟
(
す
)
む
迄
(
まで
)
無邪氣
(
むじやき
)
に
長閑
(
のどか
)
な
話
(
はなし
)
をつゞけた。
仕舞
(
しまひ
)
に
小六
(
ころく
)
が
氣
(
き
)
を
換
(
か
)
へて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
達磨はそれぎり話題に
上
(
のぼ
)
らなかったが、これが
緒
(
いとくち
)
になって、三人は飯の済むまで無邪気に
長閑
(
のどか
)
な話をつづけた。しまいに小六が気を換えて
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いや
御覽
(
ごらん
)
の
如
(
ごと
)
く
亂雜
(
らんざつ
)
な
有樣
(
ありさま
)
で」と
言譯
(
いひわけ
)
らしい
返事
(
へんじ
)
をしたが、それを
緒
(
いとくち
)
に、
子供
(
こども
)
の
世話
(
せわ
)
の
燒
(
や
)
けて、
夥
(
おびた
)
だしく
手
(
て
)
の
掛
(
かゝ
)
る
事
(
こと
)
などを
色々
(
いろ/\
)
宗助
(
そうすけ
)
に
話
(
はな
)
して
聞
(
き
)
かした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
小夜子はゆかしい昔話の
緒
(
いとくち
)
の、するすると抜け出しそうな
咽喉
(
のど
)
を
抑
(
おさ
)
えて、黙って口をつぐんだ。調子づいて
角
(
かど
)
を曲ろうとする、どっこいと突き当る事がある。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いや御覧のごとく乱雑な有様で」と言訳らしい返事をしたが、それを
緒
(
いとくち
)
に、子供の世話の焼けて、
夥
(
おびた
)
だしく手のかかる事などをいろいろ宗助に話して聞かした。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“緒”の意味
《名詞》
いとぐちのこと。
(出典:Wiktionary)
緒
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
“緒”を含む語句
情緒
由緒
端緒
一緒
緒口
下緒
内緒
紅緒
緒方
緒言
前鼻緒
心緒
鼻緒
革緒
御一緒
鼻緒屋
情緒纏綿
楠緒
由緒書
由緒付
...