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緒口
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いとくち
ふりがな文庫
“
緒口
(
いとくち
)” の例文
通を曲って横町へ出て、なるべく、話の
為好
(
しい
)
い
閑
(
しずか
)
な場所を選んで行くうちに、何時か
緒口
(
いとくち
)
が付いて、思うあたりへ
談柄
(
だんぺい
)
が落ちた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
通
(
とほり
)
を
曲
(
まが
)
つて横町へ
出
(
で
)
て、成る
可
(
べ
)
く、
話
(
はなし
)
の
為好
(
しい
)
い
閑
(
しづか
)
な場所を撰んで行くうちに、
何時
(
いつ
)
か
緒口
(
いとくち
)
が
付
(
つ
)
いて、思ふあたりへ
談柄
(
だんぺい
)
が落ちた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これを
緒口
(
いとくち
)
に、
革
(
かわ
)
の手袋を
穿
(
は
)
めた女の関係を確かめたい希望が三ついっしょに働らくので、元からそれほど秩序の立っていない彼の思想になおさら暗い影を投げた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二人はそれを
緒口
(
いとくち
)
にまた話を始めた。そうしてまた二人に共通な興味のある先生を問題にした。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼女は
真面目
(
まじめ
)
に取り合う
緒口
(
いとくち
)
をどこにも
見出
(
みいだ
)
す事ができないのみならず、長く同じ筋道を
辿
(
たど
)
って行くうちには、自然
気色
(
きしょく
)
を悪くした様子を外に現わさなければすまなくなった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
彼女はいったん
緒口
(
いとくち
)
を失ったその問題を、すぐ別の形で彼の前に現わして来た。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
形式的に義務を済ました彼女が元の座に帰って、再び二人に共通な話題の
緒口
(
いとくち
)
を取り上げた時、一方では
急込
(
せきこ
)
んだお時が、とうとう我慢し切れなくなって自働電話を
棄
(
す
)
てて電車に乗ったのである。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
緒
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“緒”で始まる語句
緒
緒締
緒方
緒言
緒琴
緒〆
緒合
緒方洪庵
緒方先生
緒書