“たんちょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
端緒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一月八日に保は東京博文館のもとめに応じて履歴書、写真並に文稿を寄示した。これが保のこの書肆しょしのために書をあらわすに至った端緒たんちょである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あのような恐ろしい事件の端緒たんちょとなったこの宿命的な帰郷は、自分にとって、その後長いあいだ、ほとんど常に不可解ななぞとして残っていた。
山に走り込んだという里の女が、しばしば産後の発狂であったことは、事によると非常に大切な問題の端緒たんちょかも知れぬ。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)