“僅(た)” の例文
僕等が訊きたいのは、僅(た)ったそれだけです。どんなに貴女を、犯人に決定したくなくも、つまるところは、結論が逆転しない限りやむを得ません。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ところが君は、伸子の頸椎に打撲したような形跡はないと云う。けれども乙骨君、ここに僅(た)った一つ、失神した人間に反応運動を起させる手段がある。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、この際なにより貴方に必要なのは、僅(た)った一つでも、完全な刑法的意義です。つまり、今度は犯罪現象に、貴方の闡明(せんめい)を要求したいのですよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)