“要目”の読み方と例文
読み方割合
かなめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にはを見ると、生垣いけがき要目かなめいたゞきに、まだ薄明うすあかるい日足ひあしがうろついてゐた。代助はそとのぞきながら、是から三十分のうちに行くさきめやうと考へた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
乃公おれ先刻さっきからつい半間とは離れぬ処にいるんだぞ。今日は乃公が死にかけたので、只今見舞人が罷越まかりこしたのであるが、肝腎要目かなめの御当人の姿が見えないので、お母さんが探しに来たのである。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
庭を見ると、生垣の要目かなめいただきに、まだ薄明るい日足がうろついていた。代助は外をのぞきながら、これから三十分のうちに行く先を極めようと考えた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)