“つるべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
釣瓶92.7%
2.0%
吊籠1.3%
吊瓶1.3%
弔瓶0.7%
0.7%
釣桶0.7%
釣籠0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
釣瓶つるべは外してありますが、覗くと山の手の高台の井戸らしく、石を畳み上げて水肌から五六間、こけと虎耳草が一パイえております。
一とつるべくみ上げて、一杯キユーツと呑んだ平次
「月光のなかの吊籠つるべといふんだよ。諸々の力が昇り降りして黄金の吊籠を……」
心象風景(続篇) (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
(6)旧約伝道の書第十二章第六—七節、「しかる時には銀の紐は解け金の盞は砕け吊瓶つるべは泉の側にやぶ轆轤くるまいどかたわられん、しかしてちりもとごとく土に帰り霊魂たましいはこれをさずけし神にかえるべし」
庭の井戸の石畳にいつもの赤い蟹のいるのを見て、井戸を上からのぞくと、蟹は皆隠れてしまう。こけの附いた弔瓶つるべに短い竿さおを附けたのがほうり込んである。弔瓶と石畳との間をいそがしげに水馬みずすましが走っている。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
汲んだ時、つるべ瓶にさはるものがあつたんで、氣が付いたんですつて。小僧の定吉ですよ。尤もその時家の中では、坊ちやんが見えなくなつて大騷動だつたから、定吉も若しやと思つたんでせう
ツルベ(これは岩穴でクマが釣桶つるべのように上からはいってゆくようなもの)
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)
滑車に綱を垂らし、綱に木製の箱を結び、これを釣籠つるべ仕掛で、部屋の中から人力で捲きあげるエレベーターである。
吊籠と月光と (新字新仮名) / 牧野信一(著)