“大味”の読み方と例文
読み方割合
おおあじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きいのはなんに用いても、大味おおあじ駄目だめなものだ。うなぎの大串おおぐしはまだしも、あなごの大串に至っては、絶対におもしろくない。
鱧・穴子・鰻の茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
「君子はちょうしてもうせずでございますな、いったん釣りの細かいところの趣味を味わった者には、御隠居の前だが、網なんぞは大味おおあじで食べられません」
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大柄な女は大きなメジまぐろをぶっころがしたようで大味おおあじだと冗談をいっていたのもそのはず、兼太郎は骨格はしっかりしてはいたが見だてのない小男なので
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)