“釣洋燈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つりランプ88.9%
つりらんぷ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おどされてわれはその顔を見たり。舞台は暗くなりぬ。人大方は立出たちいでぬ。寒き風じょうに満ちて、釣洋燈つりランプ三ツ四ツ薄暗きあかりすに心細くこそなりけれ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
赤い釣洋燈つりランプの光はションボリと家の内を照していた。台所の方では火が燃えた。やがてお倉は焚落たきおとしを十能に取って、長火鉢の方へ運んだ。そのうちにお延やお鶴も起きて来た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今つける処なのよ、とお心易立てに、そんな口を利きましてね、釣洋燈つりらんぷそばに立っていますと、その時はお寄りなさらないで、さっさと水道橋の方へ通越していらっしゃいました。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)