“小洋燈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こランプ66.7%
こともし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
台所へ来て見ると、小洋燈こランプとぼしては有るがお鍋は居ない。皿小鉢こばちの洗い懸けたままで打捨てて有るところを見れば、急に用が出来てつかいにでも往たものか。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
音訪おとなう間も無く、どたんと畳をて立つ音して、戸を開けるのと、ついそのかまち真赤まっかな灯の、ほやの油煙に黒ずんだ小洋燈こランプの見ゆるが同時で、ぬいと立ったは、眉の迫った、目の鋭い、細面ほそおもて壮佼わかもの
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もう一度見ねばならない。と小洋燈こともしの心を繰上げて、荒々しく人形の被をめくり、とくと覗きて旧のように被を下ろし
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)