“つりらんぷ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吊洋灯33.3%
吊洋燈33.3%
釣洋燈33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは某夜あるよのことであったが、その当時はまだ電灯の往きわたっていない時で、二人は吊洋灯つりらんぷの傍で児の対手あいてになっていた。
前妻の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ガタビシする入口の戸を開けると、其処から見透すとほしの台所の炉辺ろばたに、薄暗く火屋ほやの曇つた、紙笠の破れた三分心の吊洋燈つりらんぷもとで、物思はし気に悄然しよんぼりと坐つて裁縫しごとをしてゐたお利代は
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
今つける処なのよ、とお心易立てに、そんな口を利きましてね、釣洋燈つりらんぷそばに立っていますと、その時はお寄りなさらないで、さっさと水道橋の方へ通越していらっしゃいました。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)