“繞石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうせき66.7%
ぜうせき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃同級生であって記憶に残っているものは久保天随てんずい、坂本四方太しほうだ、大谷繞石じょうせき中久喜信周なかくきしんしゅう諸君位のものである。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ただ一人此処ここに挙ぐれば、現在は中央文壇から遠ざかっているけれども、大谷繞石じょうせき君がいるだけである。この人は夏目さんの最も好い後継者ではあるまいか。
温情の裕かな夏目さん (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
二人ふたりで何を話したかも覚えず、たゞ繞石ぜうせき君のしばらく散髪をしないらしい頭と莞爾にこ/\して居た顔とが目に残つて居るばかりである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
繞石ぜうせき君に逢はうとは思ひけなかつたので、を開けて這入はひつて来たのも、少時しばらく話したあとくねつた梯子段を寒い夜更よふけに降りてつたのも芝居の人物の出入りの様な気がしてならなかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)