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繞
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めぐら
ふりがな文庫
“
繞
(
めぐら
)” の例文
舟は深碧の水もて
繞
(
めぐら
)
されたる高き
岩窟
(
いはや
)
に近づきぬ。ジエンナロは杖を
揮
(
ふる
)
ひて舷側の水を打てり。われは且怒り且悲みて、傍より其面を打ち
目守
(
まも
)
りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
これは二階の
一室
(
いっしつ
)
を
繞
(
めぐら
)
すに
四目格子
(
よつめごうし
)
を以てしたもので、地震の日には工事既に
竣
(
おわ
)
って、その中はなお空虚であった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
町の
中央
(
まんなか
)
の、
四隣
(
あたり
)
不相應に嚴しく土塀を
繞
(
めぐら
)
した
酒造屋
(
さかや
)
と向ひ合つて、大きな茅葺の家に村役場の表札が出てゐる。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
その間には宮地さんに策の
繞
(
めぐら
)
しようがある。
先方
(
むこう
)
は婆一人で頑張るんだから、然う/\続かない
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
曰
(
いわ
)
く矢立峠古くは矢立杉と称す。杉の老木ありて柵を
繞
(
めぐら
)
せり。昔田村将軍この杉の木に矢を射立て木の半身をもって奥羽の境と定む云々。『落葉集』巻十七に相州
足柄
(
あしがら
)
に矢立の杉あり。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
目の下の
汀
(
みぎわ
)
なる
枯蘆
(
かれあし
)
に、縦横に霜を置いたのが、天心の月に咲いた青い
珊瑚珠
(
さんごじゅ
)
のように見えて、その中から、
瑪瑙
(
めのう
)
の
桟
(
さん
)
に似て、長く水面を
遥
(
はるか
)
に渡るのは別館の長廊下で、棟に欄干を
繞
(
めぐら
)
した月の色と
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
町の
中央
(
なかほど
)
の、
四隣
(
あたり
)
不相応に
厳
(
いかめ
)
しく土塀を
繞
(
めぐら
)
した
酒造屋
(
さかや
)
と
対合
(
むかひあ
)
つて、大きい茅葺の
家
(
うち
)
に村役場の表札が出てゐる。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“繞”の解説
繞(にょう)とは、漢字の構成要素のうち、左から下にかけて置かれるものの総称。筆順は先に書くものと後に書くものがある。
(出典:Wikipedia)
繞
漢検1級
部首:⽷
18画
“繞”を含む語句
囲繞
取繞
纏繞
圍繞
繞石
若悪獣囲繞
大谷繞石
纒繞
縈繞
引繞
繚繞
築繞
繞囲
繞壁
板塀繞
繞纒
繞込
建繞
崔嵬繚繞
舞繞
...