“黒闇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くらやみ64.3%
こくあん14.3%
まつくら14.3%
やみ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どんなことを話しているであろう? と冷たい黒闇くらやみの夜気の中にしばらくじっとたたずんでいても、うちの中からは、ことりの音もせぬ。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
黒闇こくあんがよもを襲うとき、空のあなたに我が霊魂を導く星の光あり、世はうつり、ころべど、人生を正しく生きんがために努力しよう! 男だ! 男だ! 男だ‼ 頑張がんばって行こう。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
雪に埋りたる泉水せんすゐほりいだせば、去年初雪より以来このかた二百日あまり黒闇まつくらの水のなかにありし金魚きんぎよ緋鯉ひこひなんどうれしげに浮泳うかみおよぐものいはゞやれ/\うれしやといふべし。
明るい戸外から来た眼が、しばらくすっかりくらんで、黒闇やみに慣れるまでにかなりのまがある。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)