“こくあん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒闇66.7%
谷庵33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒闇こくあんがよもを襲うとき、空のあなたに我が霊魂を導く星の光あり、世はうつり、ころべど、人生を正しく生きんがために努力しよう! 男だ! 男だ! 男だ‼ 頑張がんばって行こう。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
身を以て苦しみぬいたという外に回想すべき何物をもそこにうかがえないからである。如法にょほう黒闇こくあんがすべてを領していた。経過した一々の事象も内心に何らの写象をもとどめていない。
依田竹谷よだちくこく、名はきんあざなは子長、盈科齋えいくわさい、三谷庵こくあん、又凌寒齋りようかんさいと號した。文晁ぶんてうの門人である。此上被うはおほひに畫いた天保五年は竹谷が四十五歳の時で、後九年にして此人は壽阿彌にさきだつて歿した。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)