くれ)” の例文
五八「旦那さん、こういう奴は矢張やっぱり話のよりを戻して、縄ア掛けて、名主様へ引いて往って、くれえ所へ押入おっぺいる方がよかんべい、鳥渡ちょっと名主どんの所へ往ってくべいか」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それもよるがねえ萬一もしものことがつちやとおもふもんだからあかけてたんだが所爲せゐ餘計よけいやうで、うすくれあかりだからぢつきそばてからでなくつちやわかんねえし
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
家族うち奴等やつらげなんざぐづ/\はあせねえだ、ぢや元日ぐわんじつにやくれえにきて、みのて、圍爐裏端ゐろりばたいもえてくふ縁起えんぎなんだが、奴等やつら外聞げえぶんわりいからだなんてかしやがつから、
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)