“参詣人”の読み方と例文
旧字:參詣人
読み方割合
さんけいにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法隆寺に群る参詣人さんけいにんたちも、中宮寺を過ぎると全く途絶えて、ここばかりは斑鳩いかるがの址にふさわしくひっそりと静まりかえっている。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
もう宵闇よいやみの空に白い星のまたたいている頃だし、そう参詣人さんけいにんもない境内なので、気をゆるしていたので、彼はよけいにぎょッとした。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
京都の黒谷くろだに参詣人さんけいにん蓮生坊れんしょうぼう太刀たちいただくようなかたで、苦沙弥先生しばらく持っていたが「なるほど」と云ったまま老人に返却した。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)