“参詣者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんけいしゃ83.3%
さんけいしや16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神社を中心に発達したところを宮村と言って、四方から集まって来る飛騨の参詣者さんけいしゃは常に絶えないという。大祭、九月二十五日。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのさかしい童児は実は神様の化現けげんであったなどというのを見ると、単なる民間文芸の趣向ではなしに、或いはもとみちばたに出て旅の参詣者さんけいしゃに呼びかけるような宗教的の職業に
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
老僧、世話人、三味線、賑かな参詣者さんけいしや、上さんに取つてもその一時代は追憶の最も派手なものであるらしく、それからそれへといろ/\なことが浮び出して来た。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
門前町と言ふほどではないが、一時は両側に人家が並んで、参詣者さんけいしやがかなり遠い処からやつて来た。やれ護摩ごまをたけの、やれ蝋燭らふそくを呉れのと言つて、かれも慈雲も忙しい思ひをした。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)