“さんけいしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
参詣者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祭壇の前には鉄の孔雀くじゃくがある。参詣者さんけいしゃはその背中に突き出たこぶのようなものの上で椰子やしからを割って、その白い粉を額へ塗るのだそうな。どういう意味でそうするのか聞いてもよくわからなかった。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
早く山をつ二、三の人もある。遠い国からでも祈願をこめに来た参詣者さんけいしゃかと見えて、月を踏んで帰途につこうとしている人たちらしい。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
伊勢いせへ、津島へ、金毘羅こんぴらへ、御嶽おんたけへ、あるいは善光寺への参詣者さんけいしゃの群れは一新講とか真誠講とかの講中を組んで相変わらずこの街道にやって来る。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)