“さんけいにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
参詣人86.4%
參詣人13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都の黒谷くろだに参詣人さんけいにん蓮生坊れんしょうぼう太刀たちいただくようなかたで、苦沙弥先生しばらく持っていたが「なるほど」と云ったまま老人に返却した。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幸助はまた横眼で、すばやくあたりを見まわし、唇をめた。参詣人さんけいにんもなく、境内はしんと静まり、春の陽がいっぱいに照りつけていた。
枡落し (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ひがしもんからはひつて、露店ろてん參詣人さんけいにんとの雜沓ざつたふするなかを、あふひもんまく威勢ゐせいせた八足門はつそくもんまへまでくと、むかうから群衆ぐんしうけて、たか武士ぶしがやつてた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
其間そのうちに、『お穴樣あなさま』を探檢たんけんする必用ひつようかんじて、東面とうめん參詣者さんけいしやまへから横穴よこあななかり、調査てうさをはつてそとると、鐵條網てつでうもうへだてられた參詣人さんけいにんなかから。