招待)” の例文
ところがある晩、祝い事があるというので、この大屋さん、店子一同を自宅うち招待んでご馳走したそうで。とそこへ新鋳しんぶきの小判十枚が届けられて来たそうです。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
招待ばれて来た猪之松の兄弟分の、領家の酒造造みきぞう、松岸の権右衛門、白須の小十郎、秩父の七九郎等々十数人の貸元で、それらと向かい合って亭主役の、高萩の猪之松が端座したまま
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ナーニ、その小判の自慢をしたかったので大屋の禿頭はげあたま、店子たちを招待んだんで。さて自慢をしたはいいが、ご馳走が終ってみんな帰った後で、小判を調べてみると、一枚不足しているんで。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)