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駐
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とゞ
ふりがな文庫
“
駐
(
とゞ
)” の例文
鞭聲
(
べんせい
)
の反響に、近き山の岩壁を動かして、
駟馬
(
しば
)
の車を驛舍の前に
駐
(
とゞ
)
むるものあり。車座の
背後
(
うしろ
)
には、
兵器
(
うちもの
)
を執りたる從卒
數人
(
すにん
)
乘りたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
わたくしは初め墓表を読んだ時、此句に躓いて歩を
駐
(
とゞ
)
めた。そして霧渓の嘱を受けて撰文した杉本が、何故に此句を添へたかを疑つた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
否、塵芥は至粋を
駐
(
とゞ
)
むるの
権
(
ちから
)
なきなり、漁郎天人の至美を悟らずして、
徒
(
いたづ
)
らに天衣の
燦爛
(
さんらん
)
たるを
吝
(
をし
)
む、こゝに於てか天人に五衰の悲痛あり。
徳川氏時代の平民的理想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
公子
後
(
しりへ
)
より、汝等は我が夫人の手を
拉
(
ひ
)
きて同じ戲をなすことを
要
(
もと
)
むるにやといふとき、ジエンナロは直に歩を
駐
(
とゞ
)
めたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
富嶽駿河の国に
崛起
(
くつき
)
せしといふ朝、彼は幾億万里の
天崕
(
てんがい
)
よりその
山巓
(
さんてん
)
に急げり、而して富嶽の威容を愛するが故に、その殿居に
駐
(
とゞ
)
まり
棲
(
す
)
みて、遂に
復
(
ま
)
た去らず。
富嶽の詩神を思ふ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
寒さは強く、路上の雪は稜角ある氷片となりて、晴れたる日に映じ、きら/\と輝けり。車はクロステル街に曲りて、家の入口に
駐
(
とゞ
)
まりぬ。この時窓を開く音せしが、車よりは見えず。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
兎も角も此
一盃
(
ひとつき
)
を傾け給へといひつゝ、我前なる杯に葡萄酒を注がんとせしに、忽ちその手を
駐
(
とゞ
)
めて、おん身は心地惡しきにはあらずやと叫びぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
我を
駐
(
とゞ
)
めて共に居らしめ、我を酔はしむるに濁酒あり、我を歌はしむるに
破琴
(
やぶれごと
)
あり、
縦
(
ほしいまゝ
)
に我を泣かしめ、縦に我を笑はしめ、
我
(
わが
)
素性
(
そせい
)
を
枉
(
ま
)
げしめず、我をして我疎狂を知るは独り彼のみ
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
わたくしは
好劇癖
(
かうげきへき
)
があつたので、歩を
駐
(
とゞ
)
めて視た。さて二三町行つて懐を探ると、金が無かつた。わたくしは遺失したかと疑つて、
踵
(
くびす
)
を
旋
(
めぐら
)
して捜し索めた。しかし金は遂に見えなかつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
記して此に至つて、わたくしは再び霞亭南帰の問題に
撞著
(
たうちやく
)
する。霞亭は越後より南帰して、伊勢国
度会郡
(
わたらひごほり
)
林崎に
駐
(
とゞ
)
まつた。此間の事を叙するに、山陽の筆は唯空間を記して時間に及ばない。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
駐
常用漢字
中学
部首:⾺
15画
“駐”を含む語句
駐在所
駐剳
駐屯軍
駐屯
駐箚
駐劄
御駐輦
駐輦
駐紮
駐外武官
駐春亭
駐止
駐在官
駐蔵
駐蔵大臣
駐蹕
駐車場
駐馬坡
駐馬塘
駐在巡査
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