“はつぴ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
法被61.1%
半被27.8%
溌皮5.6%
被布5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは其時揃ひの法被はつぴをきた馬丁の一人が、わたくしの家の生垣の裾に茂つてゐた笹の葉を抜取つて馬にはませてゐたのと
冬の夜がたり (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
與吉よきちひとりうなづいたが、背向うしろむきになつて、ひぢつて、なんしるしうごく、半被はつぴそでをぐツといて、つて
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大震はブウルジヨアとプロレタリアとをわかたず。猛火は仁人じんじん溌皮はつぴとを分たず。自然の眼には人間ものみも選ぶところなしと云へるトウルゲネフの散文詩は真実なり。
れしくるまたしかに香山家かやまけものなりとは、車夫しやふ被布はつぴぬひにもれたり、十七八とえしはうつくしさのゆゑならんが、年齡としごろむすめほかにりともかず、うはさの令孃ひめれならんれなるべし
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)