“ひふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
被布51.4%
皮膚35.6%
鄙夫2.1%
被風1.4%
火吹1.4%
皮肌1.4%
秘府1.4%
秘符1.4%
被衣1.4%
脾腑0.7%
蔽布0.7%
被皮0.7%
費府0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その婦人は繻珍(しゅちん)の吾妻袋(あずまぶくろ)を提げて、ぱッとした色気の羽二重の被布(ひふ)などを着け、手にも宝石のきらきらする指環を幾個(いくつ)も嵌(は)めていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
今は儂にとりて着物(きもの)の如く、寧(むしろ)皮膚(ひふ)の如く、居れば安く、離るれば苦しく、之を失う場合を想像するに堪(た)えぬ程愛着を生じて来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
夫(か)の絶(た)えて此(この)氣(き)なき者の若きは、鄙夫(ひふ)小人と爲す、碌碌(ろく/\)として算(かぞ)ふるに足らざるもののみ。
野袴(のばかま)を穿(は)き、編笠(あみがさ)をかむった、立派なみなりのお侍様五人が、半僧半俗といったような、円(まる)めたお頭(つむ)へ頭巾(ずきん)をいただかれ、羅織(うすもの)の被風(ひふ)をお羽織りになられた、気高いお方を守り
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なめらかな皮肌(ひふ)の上に在る……底知れぬ×××××と、浮き上るほどの××××××を、さり気なくほのめき輝かしているミゾオチのまん中に在る……ということを眼(ま)のあたり発見した私は
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
医心方は世(よゝ)秘府(ひふ)に蔵儲せられてゐた。そして全書の世間に伝はつたのが安政元年十一月十三日であつたことは、嘗て渋江抽斎の伝に記した如くである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
自分はこれからただちに水火の秘符(ひふ)を持って美濃(みの)の関(せき)へ帰るが、ついてはこの二刀はもともとお前さまのお家の物、先生としちゃア文状(もんじょう)さえ手に入れれば夜泣きの刀には用はねえ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
長く曳(ひ)いた引き裾(ずそ)の、二枚重ねの褄(つま)さきは、柔らかい緑色の上履(スリッパ)の爪(つま)さきにすっとなびいている、紫の被衣(ひふ)のともいろの紐(ひも)は、小高い胸の上に結ばれて、ゆるやかに長く結びさげられている。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
糠(ぬか)だらけになって働いて居りましたが、去年の秋から、馴れない俵などを担がせられた為に、今の肋膜炎——昔の所謂(いわゆる)脾腑(ひふ)を揉んで病気になり、そのままブラブラ病いになって
銭形平次捕物控:245 春宵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
忽(たちま)ち血みどろになって大牛の死骸が投げ出され、騎士と牛の闘争が終ると、左手に赤い蔽布(ひふ)をひるがえし、右手に尖剣(せんけん)をきらめかした闘牛士が徒歩で牛と立向い
バルザックの寝巻姿 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
雪子は被皮(ひふ)を着て、物に驚いたような頓狂(とんきょう)な顔をしていた。それに引きかえて、美穂子は明るい眼と眉とをはっきりと見せて、愛嬌(あいきょう)のある微笑(びしょう)を口元(くちもと)にたたえていた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
費府(ひふ)は、桑港(そうこう)に次で市政の紊乱(びんらん)せる所であった、何(な)ぜソウなったかというに、費府はクエーカー宗の人々の建てた市で、クエーカー宗では己(おの)れを正(ただしく)すということに重きを置くものだから
人格を認知せざる国民 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)