“秘符(ひふ)” の例文
霊廟(れいびょう)の土の瘧(おこり)を落し、秘符(ひふ)の威徳の鬼を追ふやう、立処(たちどころ)に坊主の虫歯を癒(いや)したは然(さ)ることながら、路々(みちみち)も悪臭(わるぐさ)さの消えないばかりか、口中(こうちゅう)の臭気は、次第に持つ手を伝(つたわ)つて
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
自分はこれからただちに水火の秘符(ひふ)を持って美濃(みの)の関(せき)へ帰るが、ついてはこの二刀はもともとお前さまのお家の物、先生としちゃア文状(もんじょう)さえ手に入れれば夜泣きの刀には用はねえ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)