“羅織”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らしょく25.0%
うすもの25.0%
らしき25.0%
らしよく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しこうして彼はかえってくさむらいて蛇を出し、その自首したるがために、遂に彼をして死刑に致さざるべからざるまでの罪を羅織らしょくせらるるに至りしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
野袴のばかま穿き、編笠あみがさをかむった、立派なみなりのお侍様五人が、半僧半俗といったような、まるめたおつむ頭巾ずきんをいただかれ、羅織うすもの被風ひふをお羽織りになられた、気高いお方を守り
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
伝うるところに拠れば、彼がさきに盗賊二人を捕えた時、いずれもその証拠不十分であるにもかかわらず、彼は自己の功をなすに急なる余りに、鍛錬羅織らしきして無理にかれらを罪人におとしいれた。
さるを折衷之助の羅織らしよくに巧なる、わが文學雜誌の發行といひし言葉を、日本にてと限りても言ひたりけむやうに解きひがめて、ハルトマンみづから海を渡りて來ずてはかなはぬやうにいへるのみ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)