“遒勁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうけい75.0%
いうけい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして山水訣さんすいけつの著者のごときも、蕭照は李唐から出て李唐にもまさり、董源とうげん皺法しゅうほうならって董源よりも遒勁しゅうけいであるとさえ評している。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
著者の博識はよく豊富なる材料を精選し各方面に渡れる専門的研究をして細微を極めしめたり。しかしてその文章を見るにまた頗る遒勁しゅうけいなるをや。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
黄檗わうばく福巌鉄文ふくがんてつぶんといふ元禄年中の僧の書なり。遒勁いうけい運動看るに足れり。此地亦一湊会なれども遠く赤馬関に不及。此日雨によりて涼し。海上三里きよ
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一たび筆をふるふ時は千言立ちどころにると云ふ。又書名あり。筆法遒勁いうけい、風韻蕭散と称せらる。その内外の二祖、な当時の魁儒くわいじゆたるにり、希哲の文、典訓を貫綜くわんそうし、古今を茹涵じよかんす。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)