遒勁いうけい)” の例文
黄檗わうばく福巌鉄文ふくがんてつぶんといふ元禄年中の僧の書なり。遒勁いうけい運動看るに足れり。此地亦一湊会なれども遠く赤馬関に不及。此日雨によりて涼し。海上三里きよ
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一たび筆をふるふ時は千言立ちどころにると云ふ。又書名あり。筆法遒勁いうけい、風韻蕭散と称せらる。その内外の二祖、な当時の魁儒くわいじゆたるにり、希哲の文、典訓を貫綜くわんそうし、古今を茹涵じよかんす。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)