“手疾”の読み方と例文
読み方割合
てばや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて子舎へ這入ッてからお勢は手疾てばや寐衣ねまきに着替えて床へ這入り、暫らくの間ながら今日の新聞をていたが……フト新聞を取落した。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と才槌をひっさげて、よろめく足をみしめ、棚の側へ摺寄って行灯あんどうの蔭になるや否や、コツン/\と手疾てばや二槌ふたつちばかり当てると、忽ち釘締くぎじめの留は放れて、遠州透はばら/″\になって四辺あたりへ飛散りました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)