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水
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み
ふりがな文庫
“
水
(
み
)” の例文
「海行かば
水
(
み
)
づく
屍
(
かばね
)
、もとよりわが聯合艦隊は全滅を覚悟して戦います。
天
(
あま
)
つ神、国つ神よ、ねがわくはこの
皇国
(
すめくに
)
を守らせたまえ。」
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
静かな
暗
(
やみ
)
にゆらりゆらりと揺れて、夕靄の立ち籠むる湖面の彼方、家々の窓にともる赤い
灯影
(
ほかげ
)
、アンジアン
娯楽場
(
カジノ
)
の不夜城はキラキラと美しく
水
(
み
)
の
面
(
も
)
に映っている。
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
さうしたら一度にこの恩返しを為ませうと、私は、そればかりを
楽
(
たのしみ
)
に、出来ない辛抱も為てゐたんだけれど、もう、今と成つちや何もかも
水
(
み
)
……
水
(
み
)
……
水
(
みづ
)
の……泡。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
六二
さしも伊吹の山風に、
六三
旦妻船
(
あさづまぶね
)
も
漕
(
こ
)
ぎ出づれば、
芦間
(
あしま
)
の夢をさまされ、
六四
矢橋
(
やばせ
)
の
渡
(
わたり
)
する人の
水
(
み
)
なれ
棹
(
さを
)
をのがれては、
六五
瀬田の橋守にいくそたびか追はれぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
蹲踞
(
しゃが
)
んで
水
(
み
)
の
面
(
も
)
をみていると、飛んでゆく鳥の影が、まるで
魣
(
かます
)
かなんかが泳いでいるように見える。水色をした小さい
蟹
(
かに
)
が、
石崖
(
いしがけ
)
の間を、
螯
(
はさみ
)
をふりながら登って来ている。
田舎がえり
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
▼ もっと見る
御最後川の岸辺に茂る
葦
(
あし
)
の枯れて、吹く潮風に騒ぐ、その根かたには
夜半
(
よわ
)
の
満汐
(
みちしお
)
に人知れず結びし氷、朝の
退潮
(
ひきしお
)
に破られて残り、ひねもす解けもえせず、夕闇に白き線を
水
(
み
)
ぎわに引く。
たき火
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
あなあはれ
水
(
み
)
の
辺
(
べ
)
の柳、あなあはれかかりの小舟、寂しとも寂しとも見れ。折からや苫をはね出て、
舟縁
(
ふなべり
)
の霜にそびえて、この朝の
紅
(
あか
)
き
鶏冠
(
とさか
)
の雄の
鶏
(
かけ
)
が、早やかうかうと啼き
出
(
で
)
けるかも。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
そして動くに
連
(
つ
)
れて、
潮
(
しお
)
はしだいに増すようである。
水
(
み
)
の
面
(
も
)
が、水の面が、
脈
(
みゃく
)
を打って、ずんずん
拡
(
ひろ
)
がる。
嵩
(
かさ
)
増
(
ま
)
す潮は、さし
口
(
ぐち
)
を
挟
(
はさ
)
んで、川べりの
蘆
(
あし
)
の根を
揺
(
ゆ
)
すぶる、……ゆらゆら揺すぶる。
海の使者
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今日
(
けふ
)
さへや引く人もなき
水
(
み
)
隠れに
生
(
お
)
ふるあやめのねのみ泣かれん
源氏物語:25 蛍
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
枯葉ちる
水
(
み
)
さびし池に痩せにつつしづまる鯉はやもをなるらしも
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
鴨居りて
水
(
み
)
の
面
(
も
)
あかるき山かげの沼のさなかに
水皺
(
みじわ
)
寄る見ゆ
みなかみ紀行
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
かすかに銭を鳴らしつゝ、 ひとは
水
(
み
)
繩を繰りあぐる。
文語詩稿 一百篇
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ぬなは
生
(
お
)
ふ池の
水
(
み
)
かさや春の雨
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
水
(
み
)
の
面
(
も
)
に落ちなば花とひらき
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
海行かば
水
(
み
)
づく
屍
(
かばね
)
——こうして『八島』七十人の勇士は、永遠に太平洋の水底に眠ることになったのだ。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
矢橋
(
やばせ
)
の渡し舟の船頭があやつるさばきあざやかな
水
(
み
)
なれ
棹
(
ざお
)
から身をかわして、瀬田の橋の方へ泳いでいくと、こんどは橋番からなんどもなんども追いたてられたのです。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
旅やどり、消ゆるばかりに一夜寝て寝ざめて見れば、霜しろし
水
(
み
)
の
辺
(
べ
)
の柳、何一つ音もこそせね、薄墨の空の
霧
(
き
)
らひにただ白く
枝垂
(
しだ
)
れ深めり。枝垂れつつ水にとどけり。また白き葦にとどけり。
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
つれづれと身を知る雨のをやまねば袖さへいとど
水
(
み
)
かさまさりて
源氏物語:53 浮舟
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
水
(
み
)
がくれにつとこそ
沈
(
しづ
)
め。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
旅やどり、消ゆるばかりに、一夜寝て寝ざめて見れば、霜しろし
水
(
み
)
の
辺
(
べ
)
の柳、何一つ音もこそせね、薄墨の空の
霧
(
き
)
らひにただ白く
枝垂
(
しだ
)
れ深めり。
枝垂
(
しだ
)
れつつ水にとどけり。また白き葦にとどけり。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「海行かば
水
(
み
)
づく
屍
(
かばね
)
——」
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
水
(
み
)
がくれにつとこそ沈め。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
葦茎のうぶの
柔毛
(
にこげ
)
のいみじさよ
水
(
み
)
づくその毛はつけぬ白玉
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
夕
(
ゆふべ
)
となれば、
水
(
み
)
がくれの
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
ほのかにも
掲
(
かゝ
)
げつつ、
水
(
み
)
の
面
(
も
)
見る
女
(
をんな
)
の
瞳
(
ひとみ
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
夕となれば
水
(
み
)
がくれの
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
なべてみな真白き
水
(
み
)
の
面
(
も
)
、はた、光
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
水
(
み
)
の
面
(
も
)
の
水澁
(
みしぶ
)
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
水
(
み
)
の
面
(
も
)
なる
葦
(
あし
)
のわか
芽
(
め
)
に
顫
(
ふる
)
ふ時。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
薫
(
く
)
ゆりぬ、——あはれ、
水
(
み
)
の
面
(
も
)
の
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
放
(
つ
)
け棄ての火も
水
(
み
)
ぎはを伝へば
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
葦
(
あし
)
の芽あをむ
水
(
み
)
ぎはに
第二海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
水
(
み
)
の
気
(
け
)
尽き、
素力
(
もとぢから
)
尽き
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
水
(
み
)
の
氣
(
け
)
盡き、
素力
(
もとぢから
)
盡き
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“水”の解説
とは、化学式 H
2
O で表される、水素と酸素の化合物である。日本語においては特に湯と対比して用いられkojien_5、液体ではあるが温度が低く、かつ凝固して氷にはなっていない物を言う。また、液状の物全般を指すkojien_5。
この項目では、水に関する文化的な事項を主として解説する。水の化学的・物理学的な事項は「水の性質」を参照。
(出典:Wikipedia)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“水”を含む語句
水腫
清水
洪水
水底
水溜
水草
水瓶
水精
水面
水辺
水兵
手水鉢
水晶
水洟
出水
冷水
水沫
水口
水槽
水馬
...