“芦間”の読み方と例文
読み方割合
あしま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、どこかで粋な漁歌ふなうたが聞えた。見れば芦間あしま隠れのの蔭から、ただ一人の漁夫が、こっちへ小舟をあやつッて来る。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六二さしも伊吹の山風に、六三旦妻船あさづまぶねぎ出づれば、芦間あしまの夢をさまされ、六四矢橋やばせわたりする人のなれさををのがれては、六五瀬田の橋守にいくそたびか追はれぬ。
ぜひなく、さらに芦間あしまを漕ぎすすむと、やがてのこと、またもや人を小馬鹿にするような鼻唄が聞えた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)