“あしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘆間59.4%
葦間31.3%
芦間9.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くもくもきたり、やがてみづごとれぬ。白雲しらくも行衞ゆくへまがふ、蘆間あしまふねあり。あは蕎麥そば色紙畠しきしばたけ小田をだ棚田たなだ案山子かゝしとほ夕越ゆふごえて、よひくらきにふなばたしろし。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
葉子は後ろを振り返って見た。紫色に暮れた砂の上に木部が舟を葦間あしまぎ返して行く姿が影絵のように黒くながめられた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
六二さしも伊吹の山風に、六三旦妻船あさづまぶねぎ出づれば、芦間あしまの夢をさまされ、六四矢橋やばせわたりする人のなれさををのがれては、六五瀬田の橋守にいくそたびか追はれぬ。