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示
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み
ふりがな文庫
“
示
(
み
)” の例文
ひつかゝりの
一
(
ひと
)
つは、現に彼の
眼前
(
めのまへ
)
に裸体になつてモデル臺に立つているお房だ。お房は、幾らかの
賃銭
(
ちんせん
)
で肉體の
全
(
すべ
)
てを
示
(
み
)
せてゐるやうな
賤
(
いや
)
しい
女
(
をんな
)
だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「これがいい。朝の急行が……。」などと、浅井はそこのところを指して、茶をいれているお今に
示
(
み
)
せた。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
諸の神たちに
示
(
み
)
せて詔りたまはく、「もし天若日子、
命
(
みこと
)
を
誤
(
たが
)
へず、
惡
(
あら
)
ぶる神を射つる矢の到れるならば、天若日子にな
中
(
あた
)
りそ。もし
邪
(
きたな
)
き心あらば、天若日子この矢にまがれ
一六
」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
自惚
(
うぬぼれ
)
は天性だから、書上げると、先ず自分と自分に満足して、これなら当代の老大家の作に比しても
左
(
さ
)
して
遜色
(
そんしょく
)
は有るまい、友に
示
(
み
)
せたら必ず驚くと思って、
示
(
み
)
せたら、友は驚かなかった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
彼の傍には、人體の模造——と謂ツても、筋肉と
動靜脈
(
どうじやうみやく
)
とを
示
(
み
)
せる爲に出來た等身の模造が、大きな硝子の箱の中に入ツて、少し體を斜にせられて突ツ立ツてゐる。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
丁度お八つ時分の
茶
(
ちゃ
)
の
室
(
ま
)
では、隠居や
子息
(
むすこ
)
と一緒に、鶴さんもお茶を飲みながら話込んでいたが、お島が手土産の菓子の折を、裏の方に
濯
(
すす
)
ぎものをしているおゆうに
示
(
み
)
せて
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
川面の處々に
洲
(
す
)
があツた。洲には枯葦が淋しく凋落の影を
示
(
み
)
せてゐて、
埃
(
ごみ
)
や
芥
(
あくた
)
もどツさり流寄ツてゐた。其の芥を二三羽の鴉が
啄
(
つゝ
)
き𢌞し、影は霧にぼかされてぽーツと浮いたやうになツて見えた。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
お銀は
箪笥
(
たんす
)
のうえにおいてあった浴衣地を
卸
(
おろ
)
して来て、笹村に
示
(
み
)
せた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
示
常用漢字
小5
部首:⽰
5画
“示”を含む語句
啓示
指示
暗示
表示
示唆
示威
示指
示威運動
垂示
諷示
梟示
宣示
示寂
誇示
示現
示談
訓示
黙示録
黙示
示教
...